Archive for 4月, 2008
水曜日, 4月 30th, 2008
日経の『ヴェリタス』創刊が、「意外に」好調だったようだ。社内では「10万部行けば御の字」というところ、結果は「14万部」。
ただ、中身を見てみると、それほど目新しさは無く、現在の株価を始めとする経済指標が日々刻々と変わるなかで、「1週間分の推移」を掲載してもどうか…という議論も、どうやら日経社内にもあるらしい。
『ヴェリタス』には「威信をかけて」臨んでいたため、日経のトップ営業が奏功した面も多々あるようだ。「日経」というブランド、つまり「自社製品やサービス、広告も優先して日経に載せてもらいたい」という「お付き合い」で、数十部をまとめて契約した「日経の広告主」も多くいたようだ。
on lineでの(ほぼ)生な情報との棲み分け。全面的にon lineで新聞紙面を掲載しているサンケイに続いて、『ヴェリタス』が新聞各社にとって一定の道標となりうるかは、まだまだ未知数である。
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土曜日, 4月 26th, 2008
ウェブ2.0の覇者とも言えるgoogleが、携帯ビジネスでも巧妙な煙幕を張って携帯市場を狙っている。
googleが米国における3.9G(所謂「第4世代」「次世代」)携帯の入札で「負け戦」を「演じた」。
「負け戦」の代わりに、FCC(米連邦通信委員会)に対して、
(1)アプリケーション(応用ソフト)の開放義務化
(2)端末の開放義務化
の2つを呑み込ませたのである。
グーグルはこれで、携帯オープン化への橋頭堡を築き、携帯電話向けの無償ソフトウェア・プラットフォーム「アンドロイド」をもってして、「堂々と」携帯電話業界に打って出られるようになった。
これは米国通信業界の話、とタカをくくってはいられない。日本国内のDoCoMo、au、soft bankの携帯大手3社がしがみついている、基地局から端末、ソフト、コンテンツまでを囲い込もうとする「垂直統合型」モデルは粉砕されかねない。
総務省が(総務大臣の思い付きがごとく)携帯キャリア各社に「フィルタリング」を強化するよう指示しているものの、googleが今回狙ったような「水平分業モデル」の時代に逆行したものであることは否めない。
日本の携帯キャリアも行政も、そして広告も、web2.0の覇者から目が離せない。
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金曜日, 4月 25th, 2008
出版業界誌『出版月報』によると、出版物販売額は3年連続で下落となり、前年比3.1%の2兆853億円。この10年間の推移ではなんと約20%強(6000億円)も減少した。
内訳では、書籍が前年比3.2%減(9026億円)、平均単価でも同3.8%減の1131円(5年連続下落)。
雑誌も同3.1%減(1兆1927億円)で、こちらは10年連続の下落が続いている。とりわけ月刊誌の落ち込みはこの10年間で最大の、同4.1%減。週刊誌は同0.9%増と盛り返したが、団塊の世代を狙ったと思われる「オマケ付き」の多少高額な分冊百科が多数創刊された結果と言えよう。事実、『ダカーポ』『月間少年ジャンプ』『SAY』などの伝統誌が休刊(事実上の廃刊)に追い込まれ、過去最高・前年よりも51点(30%)多い218点が休刊となった。
雑誌広告費は計算方法の変更で「伸び」たカタチとなったが、携帯電話やインターネットの普及、フリーペーパーの台頭などで、出版業界をめぐる構造的な地殻変動が既に明白となった。
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土曜日, 4月 12th, 2008
4月9日付の情報「ソフトバンク『孫氏』の兵法は?」の続編。
既報の通り、米マイクロソフトが、ルパード・マードック氏率いるニューズと共同で米ヤフー買収交渉を進展させる検討を開始した模様だ。
一方、米ヤフー社はグーグルと広告事業提携で、タイムワーナーとは資本提携で、それぞれ交渉を成立させ、独自経営路線を死守したい構え。
マイクロソフトとヤフーとの買収合戦は、ネット業界のみならずメディア業界を巻き込んだ全面抗争に突入した。
マイクロソフトの動きに、果たしてソフトバンクの孫正義社長が何かしらのカタチで関与しているのか――動向から目が離せない。
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木曜日, 4月 10th, 2008
古本販売大手「ブックオフ」が、書籍の著作権者に「謝礼金」を払う準備を進めている。
日本国内において書籍著作権は新刊で販売された段階で消滅する。しかし、「東証一部上場企業のブックオフたるものが『タダで商売している』」と、著作権者から非難轟々だった。
ブックオフが「著作権者への謝礼金支払い」を検討していることから、万が一それがデファクトスタンダードになるのであれば、古本業界への打撃は極めて大きい。あえて苦言を呈すれば、著作権者の権利意識の過剰性(二重取り)だとも言えよう。
ブックオフに対して、「消滅したはずの著作権料」を著作権者が求めるのであれば、日本特有の「再販制度」も同時に見直しされるべきではないのか。
一方では既得権益を(暗黙のうちに)守り、他方では(消滅しているハズ=既に著作権料を受け取っているハズの)著作権を楯にモノ言う。
時代の変化をご都合主義に捉えていても、未来は無い。
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